特集・市民憲章を理解し、実践しましょう
2004年 7月1日号 <No.938>
特集・市民憲章を理解し、実践しましょう

特集 市民憲章を理解し、実践しましょう

大牟田市民憲章
私たちは、三池山と有明の海に抱かれ、燃ゆる石のふる里に住む大牟田市民です。
私たちは、みずからの責任において、互いに力を合わせ、未来にはばたく大牟田の町をきずくため、この憲章を定めます。
1.活気ある豊かな町にしましょう。
1.自然と調和したきれいな町にしましょう。
1.教育を重んじ、文化をはぐくむ、健やかな町にしましょう。
1.親切な、心あたたかい町にしましょう。
1.きまりを守り明るい町にしましょう。

 

 国道208号沿い文化会館前辺りの花壇は、市民憲章実践活動の一つとして昨年、市民憲章推進委員会により植栽されました。日ごろの花壇や花の管理は、周辺住民の皆さんなどの協力により行われています。

 大牟田市民憲章は、大牟田のまちをもっと住みよいものにするために、市民である私たちの心の道しるべとして昭和57年に制定されました。
 今月下旬には、「市民憲章運動推進第39回全国大会」が大牟田市で開催されます。これを機会に、改めて市民の皆さんに市民憲章の意義を認識してもらうため、今回の特集では、市民憲章に込められた目標や心構え、最近の推進活動などを紹介します。

「市民憲章」はこうして誕生しました
 大牟田市民憲章は、この町に生まれ、この町に育った若者の団体である大牟田青年会議所の活動をきっかけに、全市的な取り組みにより誕生(制定)しました。
 昭和30年代以降、石炭から石油へと、エネルギー革命によって、市は大きな転換期を迎え、石炭産業が衰退の道をたどりはじめると、地域経済は疲弊し、わがまちに暗い影を落としました。
 そのような中、大牟田青年会議所は「大牟田市を良くするために、今我々は何をなすべきか」と、昭和49年から51年にかけて重点事業委員会を設置し、市の状況の把握やさまざまな調査研究を行った結果、市民の意識を高める必要があるとの結論に達しました。
 昭和52年に市民意識アンケート調査を実施。6割の市民が市民憲章の必要性を認めていることが分かり、本格的な市民憲章制定運動の取り組みが始まりました。昭和54年には、「第1回市民憲章制定発起人会議」が開催されています。
 この後、市民の声を反映した憲章にすべく、一般市民と高校生にアンケート調査を実施、小・中学生には作文を書いてもらい、これらをもとに憲章文案が作成されました。
 市民憲章は、昭和57年2月に議会の賛同を経て、同年7月21日に制定されました。

「市民憲章」を理解しよう
 こうして制定された市民憲章は、前章と5つの章から成っています。
【前章】私たちは、三池山と有明の海に抱かれ、燃ゆる石のふる里に住む大牟田市民です。私たちは、みずからの責任において、互いに力を合わせ、未来にはばたく大牟田の町をきずくため、この憲章を定めます。
 「私たち」は、子どもから高齢者までを含む全市民を指し、大牟田を取り巻く自然条件と石炭で発展した大牟田の成立条件を表し、さらに、市民憲章の制定目的を述べています。この目的を達成するための具体的な目標が、続く各章です。
 また、各章には別途、それぞれ5つの「市民の心構え」が定められていますが、皆さんはご存じでしょうか。次に、各章の具体的な内容や「市民の心構え」を紹介します。

【第1章】活気ある豊かな町にしましょう
 市民が協力し、諸産業の発展を図ること、仕事に誇りと喜びを持ち、勤労の尊さを自覚することが大切です。
●心構え
(1)力を合わせて、産業の発展につとめよう
(2)はげまし合い、生き生きとした楽しい職場を作ろう
(3)創意工夫をこらし、働くことに生きがいをもとう
(4)元気で働き、豊かな家庭をきずこう
(5)仕事を通じて、地域社会の発展に役立とう

【第2章】自然と調和したきれいな町にしましよう
 わたしたちの求める生活の豊かさは、一面において自然の破壊をともないがちです。生活と自然の調和に、最大の努力をはらわなければなりません。
●心構え
(1)花や木を育て、きれいな町にしよう
(2)海や川を汚さないようにしよう
(3)家のまわり、道路、公園などに、ごみを捨てないようにしよう
(4)町の美観を損なう張り紙や広告などをやめよう
(5)ばい煙や騒音などの公害をなくそう

【第3章】教育を重んじ、文化をはぐくむ、健やかな町にしましょう
 子どもたちの教育はもとより、すべての市民に心身の健全な成長が望まれます。また、真に豊かな町になるためには、経済的な豊かさだけではなく、文化が育つ町にしていかなければなりません。
●心構え
(1)家庭、学校、社会が一体となって若い世代を育てよう
(2)健全な心身をはぐくもう
(3)子どもたちに、楽しい遊びの場を与えよう
(4)生活の中に、音楽、美術などを生かそう
(5)国際的な文化の交流をはかろう

【第4章】親切な、心あたたかい町にしましょう
 人は、自分さえよければどうでも良いという考えになりがちですが、お互いの協力がなければ生きていけません。互いに手を差し伸べ、互いに親切であるべきです。
●心構え
(1)高齢者を敬い、人をいたわる気持ちを持とう
(2)感謝の気持ちを、言葉や態度に表そう
(3)人に迷惑をかけないようにしよう
(4)人にやさしく親切にしよう
(5)うそやごまかしのない行いをしよう

【第5章】きまりを守り明るい町にしましょう
 社会生活が円滑に行われるためには、きまりが必要です。お互いの協力のもとに、きまりが守られてこそ、市民の明るい生活は実現するはずです。
●心構え
(1)交通道徳を守り安全な町にしよう
(2)力を合わせて、暴力や犯罪のない町にしよう
(3)約束の時間を守ろう
(4)公共の施設を大切にしよう
(5)明るく正しい選挙をしよう

当たり前のことを当たり前にできる人に
井上信弘さんの画像
社団法人大牟田青年会議所 理事長
大牟田市民憲章推進委員会 副会長
井上信弘さん
 われわれ青年会議所は、常に町のために何ができるだろうかと考えています。その現れが、市民憲章制定のきっかけとなりました。
 わたしは、現在の大牟田が、市民憲章の制定が必要と考えられた当時と、状況が似ていると感じています。先行きが不透明で、経済環境も厳しく、また、市民の意識も個人優先になっているのではないでしょうか。
 この大牟田を、活気ある明るく豊かな町にしなければなりません。しかし、そのような町は、突然できあがるものでも、誰かがつくってくれるものでもありません。私たちが自らの力でつくるのです。
 さぁ、大牟田を、未来を担う子どもたちが素直に「誇れる町」「好きな町」と言える町にしましょう。大牟田市民として、当たり前のことを当たり前に行動できる人になりましょう。市民憲章には、そのために必要なことが書かれています。どうぞ、市民憲章を憶え、理解し、実践してください。

「市民憲章」の推進
 市民憲章は、制定するだけではなく、実践することが最も重要です。このため、憲章の制定に合わせて、憲章の周知と実践活動を推進することを目的に「大牟田市民憲章推進委員会」が発足しました。
 推進委員会は、各種団体・事業所等の代表者、市議会議員、推薦会員および市で構成されています。
 推進委員会では、清掃活動や花を育てる運動などを続けているほかに、毎年成人式に参加し、市民憲章の唱和を行っています。最近では、「市民憲章のうた」「市民憲章カルタ」を作成しています。

市民自らの実践が重要

 青少年・児童の非行やごみの不法投棄など、一人ひとりの市民の行動が問題となっている今こそ、市民憲章が目指す社会(町)の実現が必要とされています。
 市民憲章とは、市民が郷土を愛し、自らの町を住みよい、幸せな町にするために、市民自らに求められる、市民道徳や日常生活の行動基準の総称です。全国大会の開催やこの特集を機会に、「市民憲章」を実践することの大切さを家庭の中で話題にしてほしいと願います。
▼問合せ 市民生活課(電話41-2601)


市民憲章運動推進 第39回全国大会
 憲章運動を推進しているまたは推進しようとしている全国の民間団体および自治体の関係者が7月23日(金)〜25日(日)に大牟田市に集います。
 関係者の総会や研修のほか、下記のような、一般市民も参加できる大会では講演会などが開催されます。
と き 7月24日(土)午後0時20分〜
ところ 文化会館
入場料 一般参加は無料
内 容 【公演】高校生による演奏ほか【事例発表】まちづくりの取り組みなどの発表や炭都大牟田の歴史映像記録「こえの博物館」上映等
【記念講演】講師…大分県宇目町観光大使・矢野大和さん
 矢野さんは、町役場の職員であり、宮司であり、多彩な才能と話術を武器にラジオやテレビにレギュラー番組を持つなど広い分野で活躍しています。


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